こんにちは!陶酔ぶどうです(^^♪
今回はバラシ作業(部品図作成)時の注意点や設計者からのお願い事項をまとめてみました。
バラシとは?
新人の頃は、上司や他の設計者からバラシ作業をお願いされることよくありますよね。
組図や検討図から部品図を作成する作業のことです。
なんでバラシというのかは私もよく知りません。
入社したときから上司も周りの人もそう言ってたので・・・
まず、組図or検討図を読み解き、構造を理解する
検討図や組図などを元にバラシ作業を行います。
上司によりやり方は様々ですが、大半は組付けされた状態の絵から各部品を抜き出してバラシしますよね。
まずは、どういう機構なのか、なぜこういう加工がされていて、ここにボルトがついているかなど設計の糸を理解してから部品図を描きましょう。
新人の方に多いですが、そのまま何も考えずにに部品図を描いている人いませんか?
なぜここにこの切り欠きがあるのか、どうやって取り付いているのか考えましょう。
たまに、わかっていない人がいるのです。
ボルトの絵があるということは、このPlateはバカ穴でこっちのPlateはタップがあって…
ここはこれが取り付くから表面粗さこれぐらいいるよね…
みたいな、当たり前の理解ができていないままに意味不明な取り付けられない加工できない図面を描いて出してくる人がいます。
わからなければ、設計者に意図を確認しましょう。
新人のうちは間違った解釈をしてしまう場合もあるかもしれません。
ただ部品に寸法をいれれば良いわけではないですよ。
組図に描かれていないことも想像して部品図化する
当たり前ですが、組図に全ての情報が描かれているわけではありません。
見えていない面もあるでしょうし、検討図なら省略して描いてあることもあるでしょう。
検討図にはタップの絵まで描かないことも多いですし、面取り加工も省略していたりします。
先程も描きましたが、構造や機構を理解してから部品図を作成しましょう。
タップの絵が描いてないからとボルトの絵があるのに、タップどころが穴さえあいていない部品図を描いてくる人もいます。
面取りもC5以上とかなら検討図にも表現しますが、C2とかならいちいち描かないことあります。
面取り処理するように伝えなければ、ピン角のままの部品図がでてきたりします。
いや、新人や経験不足な人に描いてもらうとたまにありますよ。
こっちは当たり前と思っていることが、当たり前じゃないんですよね。
機構や加工などを理解してない人が描いた図面では、残念な図面が多いです。
面取り加工やRなどは指示して当たり前
C2面取りや糸面取りなどは絵になくても、部品図を作成する段階で指示するのが当たり前。
ピン角のままで組み付けることはありません。
組み付ける際に作業者が怪我をしないためです。
ボルトの絵があったらキリ穴、タップ加工などないと取り付かない
ボルトが取り付く接触面の材にはキリ穴、その次にある材にはタップ加工があって当たり前。
ボルト頭のすぐは下はネジ加工されていません、全ねじ以外は。
なので、まずはキリ穴で逃げ部分を作り、次の材で締め付けるためにタップ加工。
その際、ボルト長さとタップ深さや貫通かなど確認が必要です。
逃げや段など加工が必要な箇所があれば加工方法もわかった上で処理する
部材に段や削り加工がある場所があれば、バイトなど工具で削りますので、場合によっては工具の逃げが必要です。
一つの部品に複数材が取り付く場合は溶接加工の指示が必要
ボルトなど何かしらの締結がないのに部材がくっつくことはありません。
溶接指示を入れないと、勝手に加工者がくっつけてくれたりはしません。
必ず、各部材同士で溶接指示漏れがないか確認しましょう。
角パイプなど空洞ができる部品の場合は塗装用の水抜き穴が必要
角パイプなどの両面を溶接で塞ぎ、中に空洞ができる部品の場合は塗装用の水抜き穴の指示が必要です。
こういうのも検討図には表記されていないでしょう。
水抜き穴がないと塗装後洗浄した際、中に水が溜まってしまい、不具合や部品不良につながります。
表面処理もしっかりと指示
加工面にはRa25、ほか部材との接触面にはRa6.3など表面処理の指示も必要です。
これはわからなければ設計者に要確認です。
最後に
設計者や人によっては当たり前!てことばかりですが、実体験に基づき、言わないとわからない人も過去にいましたので、まとめてみました。
また、後日追加するかもです。
新人の方などは、少しでも参考になればと思います。
少しでも参考になれば幸いです(*´ω`*)
最後までご覧いただきありがとうございました、次回も見てくださいね。ノシ
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